現代九谷を代表する、青粒の名手
小さな粒のような盛り上がりを無数に配して柄を描いていく技法です。大正時代頃に生まれた比較的あたらしい画風ですが、緻密な粒の配置が魅力的で、現代の九谷でも人気の柄となっています。青粒は「あおちぶ」と読みます。仲田錦玉さんは、この青粒を代表する作家として様々な作品を発表しています。
小さな粒のような盛り上がりを無数に配して柄を描いていく技法です。大正時代頃に生まれた比較的あたらしい画風ですが、緻密な粒の配置が魅力的で、現代の九谷でも人気の柄となっています。青粒は「あおちぶ」と読みます。仲田錦玉さんは、この青粒を代表する作家として様々な作品を発表しています。
青粒の名手として名高い仲田さん。青粒の使い手として代々受け継がれる仲田錦玉を襲名し3代目に。当代の仲田さんはモダンな作風に挑戦するなど、現代の九谷焼をけん引する作家として注目されています。
極小のドット柄ともいえる青粒。細かな粒が渦をなすように見える「渦打ち」が、大きな特徴です。粒の色彩やピッチを調整することでニュアンスが変化し、独特の奥行きや広がりを生み出しています。微細な粒の一つずつにまで妥協しない技によって、いつまで眺めていても飽きのこない美しい作品となっています。
盛金の技法は、丸みがありやわらかな仕上がりに。ここで使用している金泥は、金沢箔を大皿上で数時間素手で擦る「金けし」という伝統的な技法を用いており、優しく美しい金色を表現しています。また深みのあるブルーやマットな質感を持つ釉薬、空間を生かした絵付けなど、従来の九谷焼の技法をふまえながらも、よりモダンなデザインやテクスチャーを志向するのが仲田錦玉さんの魅力です。
「金澤しつらえ」では、仲田錦玉さんの作品を店頭にて展示しています。その緻密で繊細な技や大胆なデザインをぜひ直接ご覧ください。作品の魅力がいっそう感じられます。