涼を感じる、先人たちの知恵と工夫
日本人は様々な工夫を凝らし、夏を快適にすごしていました
伝統工芸品には、そうした先人の知恵が受け継がれています
そのアイデアはいま
サステナブルな暮らし方として注目を集めています
今回の企画展では
日本の夏を楽しむための工芸品をあつめました
夏らしい涼やかな色彩を持った、水引細工の作品です。
加賀水引の技法を用いて、朝顔の花開く姿を表現している、夏のインテリアに是非飾っていただきたい逸品です。
写実的な造形が魅力の、津田水引折型の作品ですが、あくまで伝統的な水引の技法によってつくられています。おめでたいあわじ結びが、朝露に輝く朝顔の葉を表現しています。
一つずつ竿を使って息を吹き込んで造形する、吹きガラス。手作りならではの流動的な形状が魅力です。外側には銀をあしらい、ガラスの膨張によって自然な割れ模様を作っています。
覗き込めば、そこには美しい色ガラスがちりばめられています。上等な日本酒を愉しむひと時に、視覚的にも酔わせてくれる器です。
「蝉の羽」にもたとえられる能登上布。涼やかで軽く、透明感のある織物は夏の装いにぴったりです。金澤しつらえでは、ファッション小物なども広く取り揃えています。
ひとつづつ手織りで作られる能登上布は、耐久性が高いことも魅力です。日常使いのバッグとしてもお楽しみください。
ひがし茶屋街創設の1820年ごろに建てられた、由緒ある茶屋を改装したギャラリーが金澤しつらえです。春の景色にたたずむ風情も、また見どころです。