金沢箔をアート作品に
近年、こうした伝統を踏まえ
箔をアート作品に用いる作家が増えています。
金沢の伝統工芸と、全国のアーティストがコラボして
あたらしい日本の美を生み出しています。
今回の企画展では
そうしたアート作品を集めました。
古来より縁起物として親しまれてきた赤富士など、日本画の伝統に根ざしながら、現代アートとしてのモダンな感性を表現しています。
金沢箔の工芸的表現と、芸術家のアート的感性が融合しているのが大森先生の魅力。飾り皿のような工芸品の定番も、個性的なアートピースに。
遠くに見える富士と輝く月が、良いことが待っている予感を感じる縁起の良い作品です。
箔の素材感を表現した印象的なアートとして、お部屋を華やかにしてくれるお品となっています。
陶器をキャンバスにして自然を描き出す九谷焼。生き生きとした鳥の姿、目の輝きが印象的です。窯の高熱によって生まれる、独特の色彩も魅力です。
作家は、自然をありのままに描写するだけでなく、時にはユーモラスに描きだすことも。作家の感性を楽しむことができます。
大樋 陶冶斎が好んだ題材であるふくろう。愛嬌がありながらも、豊かな表情をもつ造形に、大樋焼に代々受け継がれる飴釉の艶やかさが素晴らしい作品です。
大樋焼には、代々受け継がれる飴釉、黒釉、緑釉、青釉、白釉といった釉薬があり、大樋 陶冶斎は青釉の扱いにも秀でています。深みがありながら華やかな色彩は、同氏ならでは。
ひがし茶屋街創設の1820年ごろに建てられた、由緒ある茶屋を改装したギャラリーが金澤しつらえです。春の景色にたたずむ風情も、また見どころです。