截金(きりかね)
截金とは、金箔や銀箔・プラチナ箔を重ね合わせて厚みを持たせ、細かく切って貼り合わせて加飾する技法です。極細の直線や丸、三角などに切った箔を重ねて生み出される模様は、たいへんに美しく繊細です。かつては仏像や仏具を飾るために用いられてきましたが、いまでは工芸品や建築物の装飾にも使われています。截金の歴史は古く、日本には7世紀に伝わったとされています。法隆寺所蔵の玉虫厨子(たまむしのずし)には截金の技法が使われており、これが日本最古のものとされています。京都市から京の手しごと工芸品に認定されています。
京都迎賓館 藤の間 截金舞台扉「響流光韻」 江里佐代子作 (C)内閣府 CC表示4.0 国際